東北地方の中心部を南北に貫く奥羽山脈には、平行する活火山も多く、その周辺には名の知られた温泉地が数多い。主な所だけを挙げてみても、
<青森>酸ケ湯・八甲田・浅虫・蔦・焼山・下北恐山・薬研・岳(岩木山)・碇ケ関・黒石十和田温泉郷(青荷はランプの宿)など、
<岩手>金田一(座敷わらしが住む宿として知られる)・松川(地熱発電)・八幡平(同)・花卷-志戸平・大沢・鉛・繋(っなぎ)・鷺宿(おうしゅく)・網張・湯田・夏油(げとう;秘湯)・温湯(ぬるゆ)、駒の湯、真湯などの栗駒温泉郷など、
<宮城> 鳴子・川渡(かわたび)・中山平・鬼首・松島・作並・秋保・遠刈田・鎌先・青根・峩々・白石、小原温泉郷・湯浜,駒の湯(ランプの宿)などの栗駒、須川温泉郷など、
<秋田>湯瀨・玉川(Ph1.0の強酸性泉、北投(ほくと)石という珍しい放射能鉱物を産し、全国からの湯治客が引きも切らない)・男鹿・後生掛・泥湯(秘湯)・小安峡・田沢湖温泉郷(黒湯・鶴の湯はランプの宿)など、
<山形> 蔵王・天童・東根・寒河江・上ノ山・銀山(尾花沢)・赤湯・温海(あつみ)・湯野浜・白布(秘湯)など、
<福島>土湯(バィナリー発電)・吾妻高湯(秘湯)・飯坂・穴原・東山・熱塩(あつしお)・高玉・ばんだい熱海・芦ノ牧・石川町の猫啼(ねこなき).片倉温泉(石川町は水晶の町とも言われ、珍しい鉱物を産し、全国の鉱物マニアが訪れる)・常磐ハワイ(湯元) などなどで、
東北は九州とあわせて地熱発電が盛んな所でもある。
さらに、秋田・山形などは日本海に面し、海岸線には北西の季節風が強く吹き当るため、これを利用した風力発電が盛んな所でもある。とりわけ秋田港沖は比較的水深が浅い所が多いこともあって、大型の海上風力発電の計画が目白押しである。このように東北は、これから注目が高まっていくであろう、脱炭素・循環型のエネルギーの供給基地になることが期待されている。
また秘湯と呼ばれる温泉宿も、東北には多い。地元の産品をさかなに、地酒を一杯やりながら、ゆつぐりと温泉に浸ることができれば、もうそれだけでいう事は無い。