分野 : 一般 | カテゴリー : コラム | 2025-01-15 |
①その第1はアブである。
これの大群につきまとわられる(襲われる)と、大変な思いをする。
顔や体の周りをうるさく飛び回られ、油断をしていると首筋などを刺されたリ噛まれたりする。
馬や牛などの大型家畜も、このアブの大群に襲われた時、水の中に飛び込むなどして難をさけないと、気がくるってしまう事もあるという。少々の虫よけスプレー位では全く効果が無い。
しかし対策はある。養蜂家がかぶるような防虫ネットを被れば良く、これで首筋も守ることが出来、そのような虫よけ道具も販売されている。
実は私は、いつも昆虫採集用の補虫網を持っていて、アブなどがうるさいときはそれを頭から被るようにしている。その上、このネットは防御だけでなく、反撃にも使える。顔の周りをあまりうるさく飛び回るやつらに対しては、このネットを振りまわすだけで網の中に捕獲できる。
ある時は30分くらいの間に数十匹が網の中に入っていた。これを退治するのは網の汚れを気にしなければ踏みつぶしても良いが、水の中につければみんな退治できる。
一方的に攻撃されるより、このように反撃出来る道具があれば心強い。
そしてこのあたりは、農業に従事する人なら誰でも知っている事だが、アブの発生時期は比較的短期間なので、1年中ずっと悩まされることが無いのは幸いである。
アブほど大きくはないが、ブヨ(ブユ、ブトとも)という小蝿位の小昆虫も厄介者である。人間の顔の目や口、耳など黒い部分をねらって飛び込んできてかまれる、命には別条は無いとはいえ、首筋を刺されて赤く腫れあがってしまう人もいるので、注意が必要である。
②次はダニである。
体長数mmの小動物だが、木の葉などの先に数年間もじっとしていて、人間など動物が通りかかると、素早く取りついてお腹いっぱいに血を吸う。
ダニの多い藪の中を調査した日は、宿に帰りついたら、たき火をしてその上をまたいで何度か往復し、体中についたダニを払い落とすことをしなければならないほどだった。
実は私もこのダニに食いつかれて、苦労した経験がある。
調査の途中、木陰で小用をたして歩きはじめたところ、あそこ(体の一部)の先が、ちくちくと痛かゆいのに気がついた。前を開けて中を見ると、男の一物の先に一匹のダニが食いついていたのである。私はこのダニの体(胴体)の方をつまんで引っ張った。
しかし驚いたことに、このダニはいくら引っ張っても離れないのである。くちばしの先がほんの1~2mm食い込んだだけだが、こんなに強く食い込んでいるとは驚きであった。
力まかせに引っ張ったところ、自分の一物が顔の近くまで伸びてきたので、このままでは私の方がちぎれてしまいそうで、恐ろしくなって引っ張るのをやめた。
それでどうしたかというと、少し開けた所で、私の一物を平らな石の上にとり出し、ハンマーの先でそのダニの体をすり潰すようにして退治したのである。こうしてダニの体は、亡くなったが、体の中に食い込んだ嘴(くちばし)だけは、完全には除去できなかった。
この影響が心配されたが、幸いにも結婚後生まれた子供が、ダニのような気性だったり、顔がダニのようでは無かったのでほっとした。
ところで、「男の一物がどこまで伸びるか」という実験は、もしかしたら、ギネスブックに載るような代物ではなかったかと思う。
自分の一物がどこまで伸びるかを知るためには、力任せに引っ張っても、簡単には取れないフックのようなものを先端に取リ付けなければならず、このような工具を考案できる人は、世界でもめったに居ないと思うからである。
③最後はヒル(山蛭)である。
これはそんなに頻繁に出会うモノではないが、いる所には結構たくさん居るモノである。
登山靴を履いた足回りはしっかり固めていたつもりでも、毛糸の靴下の中などに入り込まれて血を吸われると、そのあとがかゆくてたまらない。
ある雨の日の踏査、森の中を歩いて、少しばかり開けた所に出て、ふと前を見ると、そこの水溜りには10数匹のヒルが居て、それが全部頭をもたげてこちらを伺っていたのである。
人間の気配を敏感に感じるらしく、こちらが右に行こうとすれば皆いっせいに首を右に振り、左に行こうとすれば左に首を振る。見ているだけでゾっとするような光景に出会ってしまった。
とてもチンアナゴのような愛らしい姿とはいえなかった。
そこはいち早く駆け抜けるようにして、こちらが早々に退散するしかなかった。
こういった小動物は仲良く共生しようという気にはなれず、何とか出会う事を避けるのが精いっぱいである。
④クモの巣の効用
そしてこれは害虫とはいえないが、山の中を歩く とクモの巣もやっかいモノである。
茂みの中を歩いていて油断すると、よくクモの巣を顔にひっかけることがある。特に夏場は、汗まみれになった顔にクモの巣がへばりつかないように歩くのもなかなか大変な作業である。
頭にクモの巣がくっつくのは気持ちの良いものでは無く、枝などで前方を払いながら歩く必要があるが、ついつい億劫なので忘れ勝ちになってしまう。
ところでクモの巣に意外な効用があることも知っておくとよい。
先が二股になった小枝で、クモの巣を払いながら歩いていた時のことである。先に述べたアブが一匹、私の周りを飛び回りはじめた。うるさいのでその小枝で追い払おうとした。
枝の先にはクモの巣の残骸が少しばかりはりついていたが、このアブの羽がクモの巣にちよっとふれたのである。体の大きなアブは、ちょっと羽根を振るわせるだけで、クモの巣から簡単に逃れた。
しかしそのアブは、私の周りから飛び去ったきりで、2度と戻ってこなかった。
自然界の法則で、アブもクモの巣の怖さ、これにひっかかったら命が危ないと知っており、私がクモの巣の番人か何かかと思って、近寄らない方が身のためだと判断したのかも知れない。
自然界にはこのように自然界のモノを利用して天敵の役目をなすものも少なくないように思われ、このような組み合わせを発見するのも、サバイバル術の一つといえよう。
これの大群につきまとわられる(襲われる)と、大変な思いをする。
顔や体の周りをうるさく飛び回られ、油断をしていると首筋などを刺されたリ噛まれたりする。
馬や牛などの大型家畜も、このアブの大群に襲われた時、水の中に飛び込むなどして難をさけないと、気がくるってしまう事もあるという。少々の虫よけスプレー位では全く効果が無い。
しかし対策はある。養蜂家がかぶるような防虫ネットを被れば良く、これで首筋も守ることが出来、そのような虫よけ道具も販売されている。
実は私は、いつも昆虫採集用の補虫網を持っていて、アブなどがうるさいときはそれを頭から被るようにしている。その上、このネットは防御だけでなく、反撃にも使える。顔の周りをあまりうるさく飛び回るやつらに対しては、このネットを振りまわすだけで網の中に捕獲できる。
ある時は30分くらいの間に数十匹が網の中に入っていた。これを退治するのは網の汚れを気にしなければ踏みつぶしても良いが、水の中につければみんな退治できる。
一方的に攻撃されるより、このように反撃出来る道具があれば心強い。
そしてこのあたりは、農業に従事する人なら誰でも知っている事だが、アブの発生時期は比較的短期間なので、1年中ずっと悩まされることが無いのは幸いである。
アブほど大きくはないが、ブヨ(ブユ、ブトとも)という小蝿位の小昆虫も厄介者である。人間の顔の目や口、耳など黒い部分をねらって飛び込んできてかまれる、命には別条は無いとはいえ、首筋を刺されて赤く腫れあがってしまう人もいるので、注意が必要である。
②次はダニである。
体長数mmの小動物だが、木の葉などの先に数年間もじっとしていて、人間など動物が通りかかると、素早く取りついてお腹いっぱいに血を吸う。
ダニの多い藪の中を調査した日は、宿に帰りついたら、たき火をしてその上をまたいで何度か往復し、体中についたダニを払い落とすことをしなければならないほどだった。
実は私もこのダニに食いつかれて、苦労した経験がある。
調査の途中、木陰で小用をたして歩きはじめたところ、あそこ(体の一部)の先が、ちくちくと痛かゆいのに気がついた。前を開けて中を見ると、男の一物の先に一匹のダニが食いついていたのである。私はこのダニの体(胴体)の方をつまんで引っ張った。
しかし驚いたことに、このダニはいくら引っ張っても離れないのである。くちばしの先がほんの1~2mm食い込んだだけだが、こんなに強く食い込んでいるとは驚きであった。
力まかせに引っ張ったところ、自分の一物が顔の近くまで伸びてきたので、このままでは私の方がちぎれてしまいそうで、恐ろしくなって引っ張るのをやめた。
それでどうしたかというと、少し開けた所で、私の一物を平らな石の上にとり出し、ハンマーの先でそのダニの体をすり潰すようにして退治したのである。こうしてダニの体は、亡くなったが、体の中に食い込んだ嘴(くちばし)だけは、完全には除去できなかった。
この影響が心配されたが、幸いにも結婚後生まれた子供が、ダニのような気性だったり、顔がダニのようでは無かったのでほっとした。
ところで、「男の一物がどこまで伸びるか」という実験は、もしかしたら、ギネスブックに載るような代物ではなかったかと思う。
自分の一物がどこまで伸びるかを知るためには、力任せに引っ張っても、簡単には取れないフックのようなものを先端に取リ付けなければならず、このような工具を考案できる人は、世界でもめったに居ないと思うからである。
③最後はヒル(山蛭)である。
これはそんなに頻繁に出会うモノではないが、いる所には結構たくさん居るモノである。
登山靴を履いた足回りはしっかり固めていたつもりでも、毛糸の靴下の中などに入り込まれて血を吸われると、そのあとがかゆくてたまらない。
ある雨の日の踏査、森の中を歩いて、少しばかり開けた所に出て、ふと前を見ると、そこの水溜りには10数匹のヒルが居て、それが全部頭をもたげてこちらを伺っていたのである。
人間の気配を敏感に感じるらしく、こちらが右に行こうとすれば皆いっせいに首を右に振り、左に行こうとすれば左に首を振る。見ているだけでゾっとするような光景に出会ってしまった。
とてもチンアナゴのような愛らしい姿とはいえなかった。
そこはいち早く駆け抜けるようにして、こちらが早々に退散するしかなかった。
こういった小動物は仲良く共生しようという気にはなれず、何とか出会う事を避けるのが精いっぱいである。
④クモの巣の効用
そしてこれは害虫とはいえないが、山の中を歩く とクモの巣もやっかいモノである。
茂みの中を歩いていて油断すると、よくクモの巣を顔にひっかけることがある。特に夏場は、汗まみれになった顔にクモの巣がへばりつかないように歩くのもなかなか大変な作業である。
頭にクモの巣がくっつくのは気持ちの良いものでは無く、枝などで前方を払いながら歩く必要があるが、ついつい億劫なので忘れ勝ちになってしまう。
ところでクモの巣に意外な効用があることも知っておくとよい。
先が二股になった小枝で、クモの巣を払いながら歩いていた時のことである。先に述べたアブが一匹、私の周りを飛び回りはじめた。うるさいのでその小枝で追い払おうとした。
枝の先にはクモの巣の残骸が少しばかりはりついていたが、このアブの羽がクモの巣にちよっとふれたのである。体の大きなアブは、ちょっと羽根を振るわせるだけで、クモの巣から簡単に逃れた。
しかしそのアブは、私の周りから飛び去ったきりで、2度と戻ってこなかった。
自然界の法則で、アブもクモの巣の怖さ、これにひっかかったら命が危ないと知っており、私がクモの巣の番人か何かかと思って、近寄らない方が身のためだと判断したのかも知れない。
自然界にはこのように自然界のモノを利用して天敵の役目をなすものも少なくないように思われ、このような組み合わせを発見するのも、サバイバル術の一つといえよう。
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